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<ツーバーナー・メンテナンス〜長く付き合うために〜>
(コールマンのツーバーナーの例)
オートキャンプにツーバーナーは必要だ。性能だけでなく、アメ
リカンアウトドアテイストに溢れたルックスいい。そんなアウトド
アクッキングの相棒だから、末永くアウトドアで付き合いたい。そ
のためには日ごろのメンテナンスが大切。トラブルは未然に防ぎた
い。
<汚れ落とし>
・プレート
吹きこぼれや油で一番目立つバーナー部の下のプレートは、ボデ
ィ裏のネジを緩めて両サイドのビスを外して分解してから掃除する
。スプレーオイルを吹きかけてブラシでこするとおとんどの汚れは
落ちる。
・グレート
鍋やフライパンを直接乗せるグレート部分は、簡単に外れるので
できればこまめに手入れする。金属ブラシで焦げを落とす程度で充
分だ。
・ハンドル部
ツーバーナーを持ち運ぶためのハンドル部は意外と錆の発生やキ
シミ音が出たりする。フタを固定するクリップ、蝶番も含めて、ス
ムーズに動くようにオイルをさしておく。錆が出たら錆を落として
から。
・バーナー
バーナーはボディから外して掃除する。分解は11mmのソケッ
トレンチをボディの裏側にある穴に入れて行う。
バーナーを外したら、リングなどすべてバラバラにしてから掃除
をする。金属ブラシで丁寧に錆を落とし元に戻せばOK。ちなみに
メインバーナーとサブバーナーでは、リングの数が違うので、間違
えないように別々に作業すること。組み立てるときにリングの順番
を間違えないようにすることも大切だ。
・タンク周り
意外と錆やすいのが、タンクの継ぎ目など。見た目にも・・・な
ので、できれば綺麗にしておきたい。燃料キャップやバルブなどの
根元やタンクの周辺の継ぎ目は、使い古した歯ブラシで汚れを落と
してから、少しリュブリカントオイルを塗っておけば万全。タンク
全体の汚れは、ボロ切れなどで拭けばいい。
<パッキン交換>
燃料をジェネレーターに送るためにタンク内の圧力を上げるポン
ピングでもっとも重要な役割をしているのがパッキン。これがいか
れてしまうよと、ツーバーナー自体はただの屑鉄になってしまうの
で、ポンピングがスカスカになってきたな、と感じたら迷わずメン
テナンスしておきたい。着火が悪かったり、ポンピングを何回して
も炎の安定が悪いなどの初期症状の場合は、専用のリュブリカント
オイルを数滴、ポンプの蓋の穴からさしておけばOK。ポンピング
が効かなくなった場合には、パッキンを早めに交換するしかない。
===パッキン(ポンプカップ)の交換手順====
1)ポンプノブを回して緩め、付け根の部分(ポンプフランジャー
の蓋)を外し(金属製とプラスチック製のものがある)、エアース
テム全体を抜き取る。
2)プッシュオンナットを丁寧に外し(エアーステムに傷をつけな
いように)、パッキンを新しいものに交換する。新しいパッキンは
エアーステム(ノブ)の先端にプッシュオンナットを固定する位置
に取り付ければいい。
3)パッキン(ポンプカップ)にリュブリカントオイルを適量塗っ
てエアーステムをポンプフランジャーの中に入れる。
4)ポンプフランジャーの蓋を取り付けて、ポンプノブを右に止ま
るまで回して完了。一度、ポンプノブを緩めて、圧力をかけない状
態で数回ポンピングしておけば、パッキンのリュブリカントオ
イルの馴染みも早い。
<ノズルの目詰まり解消>
火力が安定しない原因は、ノズルの詰まりである場合が多い。ス
スがたまり過ぎると最後には点火しなくなるので定期的なメンテナ
ンスを心がけたい。
コールマンのツーバーナー、オプチマス(絶版)などのバーナー
は、ジェネレーター内部にニードル(針状のクリーナー)が内蔵さ
れていて、セルフクリーニング機構を持っているので、火力調整バ
ルブを数回開け閉め(両端ともバルブが止まるまで)すればよい。
ガスカートリッジを使用するものに多いのが、専用のクリーナー
で掃除するというもの。要するにクリーニングニードルが内蔵か否
かというだけの差だが、粗雑に扱うとノズルの中でクリーナーのニ
ードルが折れて残ってしまい、バーナーが使い物にならなくなる場
合もあるので、慎重にメンテナンスしてほしい。
<ジェネレーター交換>
パッキンやノズルの目詰まりをメンテナンスしても安定した火力
が得られない場合は、ジャネレーターが悪くなっている。交換パー
ツとしてメーカーから販売されているので、自分の機種に合ったも
のを購入して交換する。
===ジェネレーターの交換手順====
1)ペンチでジェネレーター部分のパイプを外す。回転させるのは
左に少し回せばジェネレーターは外れるので、回し過ぎてネジ山を
痛めないように。
2)ジェネレーターのパイプが外れたら、中にあるクリーニングニ
ードルも慎重に外す。
3)ジェネレーターとクリーニングニードルが外れたら、新しいも
のと交換をする。取り外しと順序を逆に組み立てればいいが、どち
らもまっすぐにはまるように慎重に取り付けること。
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