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「アカデミック・アウトドア」
アウトドア遊びの中には、さまざまなテクノロジーや知識が隠さ
れている。
アウトドアウェアを例に上げると、ゴアテックスやブレスサーモ
と呼ばれるような化学繊維が利用されている。それらの繊維は、長
年の化学の研究の成果であり、自然現象の研究の成果でもある。ア
ウトドアギアとして、シェラカップを例にとるならば、チタンとい
う軽くて強度はあるが加工しづらい金属を加工する、というテクノ
ロジーが存在する。アウトドアアクティビティとして、トレッキン
グを例に上げると、運動工学や人間工学と言う分野の知識が必要に
なる。まさに学問の宝庫である。それも大学で学ぶような専門的知
識の領域のように思う。
ゴアテックスやチタンなどの比較的新しい素材は、製造コストが
高価なせいもあるが、アウトドアやゴルフといった限られた分野で
最初に試されることが多い。カーボンファイバーなどもそうであっ
た。そういった意味でいうと、アウトドアは、新しい素材が開発さ
れた時のテスト環境としての位置づけもあるのかもしれない。
学問には、二通りある。現象を解析して細かくしていくようなも
のと、細かいものから何かを作り出して世の中に出していくもの。
ここで当てはまるのは、前者だと思う。アウトドア遊びからテクノ
ロジーへ展開させるということだ。その手法を生み出すことがひと
つの重要な環境教育のポイントではないか、と思うのである。なに
しろ自然を相手に遊ぶために、導入されるテクノロジーを学ぶわけ
だから。
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