File No.001■「オプチマス123R」1997年■
真鍮製でコンパクトで壊れない信頼のガソリンシングルストーブ。バイクのゼ ロハンのエンジンのような音(この音がマニュアルチックでいいのだ)の後に 訪れる自然界の静けさがたまらない。スベアとも呼ばれ、コリン・フレッチャ ーも愛用していたことで有名。長年変わらないデザインと信頼性で一人の夜を サポートしてくれる。 <購入価格:9,000円くらい(東京・神田のさかいやスポーツにて)
File No.002■「ホエーブス725」1997年■
オーストリア製で、昔の山岳シーンでは一斉を風靡したシングルバーナーのガ ソリンコンロ。赤くて丸いブリキの缶に入っていて、丈夫で長持ちなのでファ ンも多い。しかし、今から5年以上も前に会社がなくなり、現在、店頭で見つ けることができればデッドストック物なので、すかさず「買い」だ。オプチマ ス123Rと同様、ポンピングではなく、プレヒートによってタンク内の圧力 を上げて着火を行うタイプ。ノスタルジックなそのデザインがまたいいのであ る。我が家の725は、同僚から譲りうけたもので、まだまだ十分現役選手で あるが、できるだけ長く使いたいので、丁寧に丁寧に過保護に扱っている。静 かな一人のバックパッキングの夜に語らってくれる友である。山屋の間では、 「ブス」の愛称で親しまれている。 <購入価格:知人から譲り受けた物>
File No.003■「snowpeak・ワンポールタープ・ペンタ」1998年■
トレッキングポールや木の枝一本で立てて、地面にペグダウンして設営するト レッキング時の休憩用とも言えるお手軽タープ。重量は800gくらいなので ツェルトのような感覚もある。大人二人がゴロンと昼寝をするくらいのスペー スが確保できるので、ピクニックにもOK。形が五角形だから名前はペンタゴ ンからとっている。ザックやトートバッグにしのばせておきたい。トレッキン グと言えば、チェックリストの筆頭にあげてしまうかわいいやつである。 <購入価格:15,000円くらい(東京・神田のさかいやスポーツにて)>
File No.004■「ヘンケル・ペティナイフ」1996年■
本場ドイツのヘンケルのペティナイフ。友人が仕事でドイツに行った時に買っ て送ってもらった記念の品。ステンレス製のブレードは切れ味抜群で錆びにく いので、メンテナンスが面倒な人にも最適。サイズは日本の包丁よりも2周り くらい小さめだが、その切れ味のおかげで、大きな食材も迷うことなくさばく ことが出来る。グリップなブラックの樹脂製。シース(ケース)がないのがた まにきず。 <購入価格:50マルク/本くらい(ドイツにて)>
File No.005■「ラップナイフ」1980年■
アウトドアという言葉を知ってから、中学生の時に生まれて始めて手にした自 分のための記念すべき一本目のナイフ。当時はナイフの種類なんて、ほとんど わからずに購入した一本だが、錆びにくいブレードで、それなりに研ぎやすい し、握りやすいので長い付き合いになっている。フィンランド製で皮のシース が付いていて、そのシースはボクのアウトドア歴とともにいい具合の色合いに なってきた。大学院時代に本場フィンランドに旅をしたが、自分のよりもかっ こいいラップナイフ(フィンランドの原住民ランプ民族のナイフ)は見つから なかった。 <購入価格:3,000円くらい(福岡・天神ダイエーにて)>
File No.006■「マグInstruments・ミニマグライト」1990年■
生まれて始めての海外旅行の時にマレーシアのクアラルンプールにある国際空 港の免税店で購入した一本目のマグライト。色はあまり好きじゃないが、焚き 火の上で、これを口にくわえてカレールウをかき混ぜていてルウの中に落とし てしまったが、見事生還した輝かしい歴史を持つ逸品。電池の持ちもいいし、 丈夫だし、コンパクトながら重厚感があり男好きのする雰囲気だし、傷が入っ たら勲章になるしでいいことずくめのフラッシュライト。過去に日本のとある アウトドア雑誌でアウトドアグッズベスト1に輝いた実績を持つ。単3電池2 本で点灯。 <購入価格:3,000円くらい(マレーシア・国際空港にて)>
File No.007■「マグInstruments・ソリテール」1996年■
ミニマグライトは大きくてキーチェーンに付ける気はしないけれど、暗やみで ちょっと捜し物をする時などにキーチェーンに付けておくと便利だし、仲間も けっこうやっている。単4電池1本で使えるし、子どもの耳かきの時に口にく わえて使うというのもおすすめな使い方。 <購入価格:1,700円くらい(東京・新宿SRCにて)>
File No.008■「コールマン・200B(通称:赤ランタンの復刻版)」1993年■
グローブの柔らかな直線に憧れて購入したモデル200Aの復刻版シングルマ ントルランタン。ブリキのケースが付属していたが、これは200Aのものに 比べると雰囲気まったくなしでNGだが、ランタン自体は素敵なのでOK。焚 き火をするキャンプには持っていきたいランタンであり、一生付き合いたいキ ャンプの相棒である。燃料はホワイトガソリン。でも、つり下げるためのハン ドル部分を使う度に取り付けたり、外したりするのはなんとも面倒なのである 。 <購入価格:18,000円(福岡・ラリーグラスにて)>
File No.009■「ボルドー・バーナー」1999年■
ずっと前からデザイン的に気にはなっていたけど、機能的には必要性がないの で買わずにいたが、とある雑誌で「スイスの70歳のおじいちゃんが一人でこ つこつと作っている年生産台数500台という貴重なシングルストーブで・・ ・」なんて紹介されていたもんだから、思わず東京のショップに在庫を確認し て取り寄せた。こういうのに弱いから困ったもんだ。でも、手にとってみると ほれぼれするデザインに大満足のシンプルガソリンシングルバーナーである。 燃料はホワイトガソリン対応で、寒い時期にはタンクを手のひらで包んで暖め てやると圧力が上がって着火できる。暖かい季節は、移動中に自然とタンク内 の圧力は上がっている。 <購入価格:14,500円くらい(東京・新宿にて)>
File No.010■「コールマン・288デラックス」1991年■
クロームメッキの限定版ツーマントルランタン。まだ、欄痰を持っていなかっ た時に会社の近くにあったアウトドアショップの店長さんにちょっとだけおま けしてもらって購入した記念すべきランタン第一号機。クロームメッキのタン クは手の油で指紋がつくととてもかっこ悪いので、面倒くさがりのボクでも思 わず磨いてしまう、という優れた機能ももっている。オリジナルで付いていた グローブ(ホヤ)はひびが入ってしまったので、現在は東京のアゲンというシ ョップのオリジナル・ステンレスメッシュ・グローブを装備している。雰囲気 はなんとなくスパルタン。 <購入価格:18,000円くらい(北九州・CAMP-2にて)>
File No.011■「Evolution2(エボリューション2)」1999年■
店長さんと「なんかオススメないですかぁ?。」と雑談していて、「ちょっと 蓋が曲がってますけど、これいいっすよ。」と進められたノンスティック加工 が施されたコッヘル。2.0リットル&1.5リットルの鍋、リバーシブルな 蓋(樹脂製の取っ手が付いているのでフライパンには使えない)、鍋リフター 、めっしゅのスタッフバッグ、パックタオル製のスポンジ(これ、意外と知ら れていないらしい)というセッティング。 1996年にはアメリカのアウトドア雑誌“BackPacker”のEditor's Choiceに選 ばれている。 <購入価格:3,000円(福岡・A&Fカントリー福岡店にて)>
File No.012■「U.S.メスキット」1997年■
沖縄出張の空き時間に国際通りをふらふらしていて見つけたボクと同じ年生ま れのステンレス製のメスキット。お皿とフライパンのセットになっていて、フ ライパンの取っ手が折り曲がって、お皿を抱え込むようにセットして、ちょう ど長丸のハンバーガーのように収納できる。フライパンとお皿だから、煮込み やスープ、お湯を沸かすといった調理は苦手で、ひたすら炒める路線の調理に 使う。だが、ここでステンレス製の弱みが出るのである。それは弱火で丁寧に 炒めていないとすぐに焦げ付いてしまう、という欠点だ。だから、結局、どの 調理も得意じゃないのだけれど、その雰囲気、シルエットのおちゃめさ、頑丈 さから手放せないでいるのである。しかし、いいところもないではない。バッ クパッキングの旅をする時、フォークやスプーンといったカトラリー類は、収 納場所に困る。通常、コッヘル(メスキット)はザックの中ほどに入っている のに、カトラリーはザックのトップポケットあたりに他の小物もごっちゃに入 ったスタッフバッグかなにかに入っていて、調理をするのに2ヶ所も探さなけ ればならないが、このメスキットは長丸というシルエットのおかげで、カトラ リーを自分のお腹の中に収納できるのである。ボクと同じ1965年生まれの 憎めない奴である。 <購入価格:2,000円くらい(沖縄県那覇市・米軍放出品店にて)>
File No.013■「snow peak・和武器」1998年■
日本人のバックパッキングの旅やオートキャンプではやはり“お箸”が必要に なることがある。通常、フォークとスプーンだけで済ませたり、オートキャン プみたいなパーティー系のノリの場合は、割り箸を使い捨てで利用したりする (環境に優しくない!)。昔はアルミのコッヘルセットなんかにプラスチック 製の安っぽいお箸が付いていたことがあったが、ちょっと短くて使い辛かった り、口あたりもよくなかった。ボクの場合、時には旅先でフィーリングの合っ た木の枝を削って作ったこともあった(1セットだから“環境に優しくない” とは言わないで)。しかし、数年前にいいのが出たのである。短く収納できる お箸が。食材を掴む先端部分(半分)は木製で口あたりもいい上に腐らないよ うに樹脂が染み込ませてある。グリップの部分は金属製で強度を出してあって 、真ん中からネジで分割できるようになっている。先端部分はグリップ部分の 中に収納できるので、ちょうど半分の長さになるから、コッヘルの中でもどこ でも収納できる。ただ、欠点と言えば、小さいのでどこに収納したか忘れると 探すのに苦労することだ。 <購入価格:1,800円くらい(東京都新宿区・SRCにて)>
File No.014■「無名・アルミコッヘル」1979年頃■
ボクがアウトドアに目覚めた頃、食事をしないといけない、ということで最初 の買い物リストに入っていたのがこのコッヘル。大小のアルミ製クッカー、メ ラミン樹脂のお椀2枚、アルミの小さなボウルの5つというセット内容だが、 実はこれは一番最初に買った時の構成ではない。もう覚えていないが、3セッ トくらいのコッヘルセットの中からお気に入りをピックアップして構成された 言わばボクのオリジナルコッヘルセットなのである。中身はピッチリとはまっ てしまって収納性はばっちり。これでご飯も炊いてきたし、缶詰も温めてきた し、スープも作った。ステンレスほどじゃないが、炒めものはやっぱりちょっ と苦手である。これはきっと素材のアルミが薄いからだろう(軽量化とコスト 削減のため仕方がない対策だ)。今でももっともご飯が上手に炊けるクッカー なのである。スタッフバッグは昔大きなリールを入れていた袋である。 <購入価格:3,000円くらい(福岡市・ダイエーショッパーズにて)>
File No.015■「snow peak・フィールドクッカーNo.1」1994年■
オートキャンプと言えば、大人数のための食事を作るために大きな鍋が必要に なる。そこで学生時代から使っていた厚手のアルミでできた本格的な家庭用鍋 をキャンプでも愛用していた。しかし、取っ手が外れないので収納性がすこぶ る悪く使えば使うほど不満がたまっていった。ある時、アウトドアなイラスト を書いていた知り合いの女性がこれを大事そうにキャンプに抱えて持ってきて 使っていたのを見て「これだ!」とピンときた。ステンレス製なので錆びにく くて丈夫、焚き火にも平気で使えるし、3脚(トライポッド)に吊すこともで きる。あまり使わないけどフライパンもシステマチックに収納できる。オート キャンプ用に迷わず購入。しかし、道具と言うものは使っているうちに不満も 出てくる。まず、フライパンのフッ素加工が簡単にいかれてしまった。購入後 3ヶ月もしないうちに(私の使い方が荒いという話もあるが)ハゲてしまった のだ。次にパスタを茹でた後、水を切るための何かが欲しくなった。嬉しいこ とにこの2者、私と同じような不満を持った人が他にもいたらしく、ちゃんと メーカーから希望のものを出してくれた。フライパンは黒皮鉄板の本格仕様で 焚き火の強力な火力にもへこたれない。水切りは、大鍋と中鍋のすき間にちょ うど収納できるメッシュバスケット。全体の収納サイズはそのままに機能はグ レードアップした。 <購入価格:10,000円+6,000円(東京池袋・SRC&福岡・IBSにて)>
File No.016■「snow peak・ガビングスタンド」1999年■
キャンプサイトでのゴミの分別収集をスマートに実行するためのゴミ袋スタン ド。ゴミを自宅に持って帰るというコンセプトの環境を考えるゴミグッズ。ス ーパーの袋が3つ、ビニール製の大きなボックス型の袋の中に固定できるよう になっていて、撤収時には、そのビニール袋はマジックテープで閉じることが できるので、車内で水気が漏れたり、匂いが漏れたりすることがない。正直言 って、ちょっと高価だと思うけど、これを使うとなんだか環境のことを考えて しまう、という精神的効果もあったりする。 <購入価格:5,800円(福岡・IBS石井スポーツ福岡店にて)>