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「痒いところに届かない」
やっぱり、誰もが“環境教育”をしなければならない、ということには気づ
いているのだ。ただ、どうのように具現化していけばいいのかが、わかってい
ないのだ。実体験を伴った教育が苦手は日本人は、新しい教育体系を産み出す
のに苦労しているのだ。
我が家のポストに入れられる“市政だより”には、「和白干潟観察会」や「
油山でカブトムシ観察キャンプ」というように、自然と接する機会は与えられ
る。しかし、そこにちゃんとした環境教育の指導者がいるわけではない。日本
野鳥の会だとか、ネイチャーセンターの職員(言わば、市職員)といった具合
だ。そういう本業じゃない人たちのおかげで、この重要な環境教育の一部が運
営されているのだ。
したがって、そこでは“単に体験することはできる”が、自然や環境を系統
立てて学べるシステムは存在しない。ここがひとつの問題箇所だと思われる。
一方、教育機関(小学校や中学校)には、環境のプロである教員はいない。
ましてや、その新しい概念のカリキュラムを組み上げる能力もまだないように
感じる。そしてその研究テーマは、まだそれを実践している大学の教授レベル
止まりだ。それも研究の域であって、子どもたちに人間の生きる基礎教育とし
ての環境教育の世界ではないように思われる。
いずれにせよ、どちらもあと少しなのだと思う。あと少し上のレベルへ上が
ればちゃんとした環境教育ができるのだと思う。教育界に革命を起こせる人材
が現れたら、あっという間変わったりして・・・。
ほんの少し、痒いところに手が届けば、あとはすんなり行くのではないか?
と思うのは変だろうか?。だって、普通の人間だったらみんな、環境問題は深
刻だ、と思っているんだから。
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